新型コロナウイルス肺炎について、警戒レベルが上がっています。
2020年1月28日の時点では、中国では新型のコロナウイルスによる肺炎の患者が3000人になり、死亡した人は81人にのぼりました。専門家は、症状が出ていない間に、人へ感染させている可能性があるため、対策が取りにくいと指摘しています。また、予測では2月4日までに感染者数が35万人になるとされています。
中国での保健当局は、
もし感染者が出たら、国をあげて対策を取り組む中国ですが、感染は広がり続けています。中国本土以外でも13の国と地域で59人の感染者が確認されています。
今回のウイルスはどのような性質をもつのでしょうか?
中国の保健当局は「感染力がやや強くなっている」と指摘しています。感染力の予防対策に詳しい専門家は、無症状の人からも、また潜伏期間の人からも移っている。非常に少量のウイルスでも感染するとなると感染対策が非常に難しくなると言われています。
そして、サーズやマーズ場合は、一般的に鼻水や咳などの明らかな症状がないと、他人に感染することはないと言われていますが、今回のウイルスは性質が異なると言われています。
日本人が全く経験したことがないウイルス
一旦、感染が伝播するとかなり感染がひろがる可能性があるため注意が必要です。こうした中で日本政府は対策を進めています。国内で感染が確認された場合、法律に基づいて強制的に入院させられる感染法上の「指定感染症」等に指定する方向ですすめられています。
「指定感染症」とは、
過去には平成15年に重症急性呼吸器症候群のサーズ、平成25年にH7N9型の鳥インフルエンザ、平成26年に中東呼吸器症候群、マーズなどが指定されています。
「指定感染症」になると
国内で感染が確認された場合、感染法に基づいて強制的な措置を取ることができます。具体的には都道府県知事が感染した患者に対して感染症の対策が整った医療機関への入院を勧告、従わない場合は強制的に入院させることができます。また患者が一定期間、仕事を休むよう指示できるようになります。入院などでかかる費用は公費で負担されます。このような流れで、全国の自治体が感染防止に乗り出しています。
中国の春節、大型連休による観光キャンセル
日本経済の影響も深刻です。また、東京株式市場では、ウイルスの感染拡大が世界経済に悪影響を与えるのではとの懸念が広がっています。中国(こほくしょう)湖北省には約560人の日本人が滞在していることが確認されていますが、政府は希望者全員を帰国させる方針です。
すぐできる予防と対策
当たり前のようなことですが飛沫感染と接触感染と防ぐために、うがいと手洗い、そしてマスクの着用が良いと思います。バランスのとれた食事や十分な睡眠をとるなどの体調管理も大事だと思います。
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